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生きてます

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どうもきりぅです。生きてます。もにゃも生きてます。

世の中大変なことになっておりますが、それにかこつけてTRPG三昧してすっかりまた放置してしまいました。
日記絵はこないだ1回目が完結した「STAND AL-0-NE」(通称:真澄卓)の表紙的なもの。
現在はありがたいことに2回目を開催中です。次は20日の13時からです。
主にTwitterのほうで告知とかしてます。収まらないダブルクロス熱。

というわけで、続きから真澄卓の感想とPCさんへの所感をまとめてみました。
めっちゃ長いので、お時間あるときにでもどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の卓を一言で表すとしたら「諏訪真澄の最終回」でした。
自分は気に入ったキャラがいると、最終回を妄想するタチです。
なんでかはよくわかんないんですが、着地地点を決めたくなるんですよね。
なので、真澄にもその時が来たって感じです。

最終回にふさわしい事件って何だろう、って考えたときにまず思い浮かんだのが
「真澄の望みを叶えること」「彼女のルーツを明らかにすること」の2つでした。
真澄の望みというと「英雄に殺してもらうこと」なのですが、これは残念ながら没になりました。
なぜかというと、PCさんの精神的負担があまりにデカすぎると思ったからです。
なので、真澄卓のメインテーマとして採用したのは「彼女のルーツを明らかにすること」です。

真澄のルーツというと、政治家の娘であり、年の離れた妹がおり、不幸な事故でオーヴァードになったということ。
また、家族(父親)の立場が悪くなるため、なるべく早く死んでくれといわれていること。
そして真澄自身が、家族愛のあまりそれを喜んで受け入れてしまっているということです。
これに関しては、良太と共通の過去小話として書いた「Over the Desire」でも少しふれました。

真澄が「マスターエンシェント」という虚像を作ったきっかけは良太です。
良太に「死に方を選ぶには力がいる」と教えられた彼女が努力し、また【遺産】に適合できる才能を活かして具現化させたのが、正体不明で神出鬼没、英雄を求めて彷徨うFH伝説のスナイパー・マスターエンシェントでした。

余談ですがこのプロフィールはすべてダイスで決めた『出自:政治権力』『経験:伝説』『欲望:栄光』から膨らませました。
凄いよお前、すでに政治権力を手にしていて、伝説の存在なのにまだ栄光を求めてるのかよ、と突っ込んだ記憶があります。
でもブラックドッグ×ノイマンだったのでお金はもってないし、なんでやねんと。そこから「勘当されている」「伝説に執着していない」「権力や財力と関係ない栄光を求めている」という設定が降ってきました。ほんとに余談だった。

そして着地地点は「彼女の目的を変えること」でした。
真澄の「死にたい」を「生きたい」にすること。それが真澄卓の目標です。
なので、妹の透子へ真澄が生きていることをバラしたり、真澄を覚醒させた皇と対峙させたり、真澄の『死』を作り出した父親と決着をつけたりする展開を盛り込みました。
あとこれに関しては皆さんずっとトビウオを死なせながらずっと「生きろ」って言ってくれててめっちゃGMはうるうるしてました。
毎度のことながら本当に皆さん熱くロールしてくださってとても嬉しいです。あと卓への理解度がやばい。
というか、卓してる最中ずっと「みんなもしかしてシナリオ読んでるのかな?」と思うくらいハマるロールばかりしてくださって、GMは超常現象を目撃したモブみたいになってました。なぜしっている!?誰から聞いた!?!?

NPCに関して。
妹の諏訪透子。今回のヒロインです。
真澄の妹で、清純の言葉を信じ真澄のことを死んだと思っていますが、まだ忘れられずにいます。
婚約者である皇との関係も良好ですが、ゆえに姉への後ろめたさに苛まれています。
世間知らずなところがありますが、心優しく聡明な少女です。
世間知らずな部分は父親が作り上げました。真澄がいなくなったので、彼女が唯一の後継ぎですしね。

真澄に対する金の針は、琴葉ちゃんのいうように「あなたの大切な人の幸せには、あなたも必要なはずだ」という言葉ですね。
妹の透子の気持ちを表した言葉もまたこれです。PC①あるいは②には、その透子の声を戦場にいる真澄へ届ける役割をお願いしました。
見事に受け取ってくれて、キャラクターを生かしたメッセージとしてアウトプットしてくれた琴葉ちゃんには拍手を送りたい。
20歳になるとUGNに入り、朝田議員と同じように政界とUGNとのパイプ役を担うことになります。琴葉ちゃんにはまたぜひ護衛をしてほしい!

浅野良太。今回のお助けキャラです。
真澄がFHに入ってからずっと面倒を見てきたセルリーダーで、真澄の第二の父親ともいえる存在です。
チルドレンであった頃から仲間が次々死んでいく姿を見ていたので、唯一にして最後のメンバーである真澄を死なせたくない思いは誰にも負けません。
ですが、家族のために死を望む真澄に面と向かって「死ぬな」ともいえない臆病なところもあります。
なので歪曲して「弱っちいお前が死に方を選べると思うなよ」と言ってみたのですが、当の真澄は「じゃあ強くなって死にます!」と返事をしてマスターにまでなってしまった。ダメだこりゃ。
真澄が何度か父親からの依頼を受けて任務へ赴き、死にかけて戻ってくるところを見ています。
なので今回はついにしびれを切らして、PCさんたちに真澄の護衛を依頼しました。
良太は自分一人では戦えないキャラクターですので、割とフットワーク軽く他人に助けを求めます。それができることも含めて良太の能力、という設定にしています。
なので今回の件に勝ち負けがあるとすれば、良太の作戦完全勝利ですね。
エンディングで真澄とテレテレしているところは親ながらにめっちゃかわいいなってなってました。

諏訪清純。真澄の父親で、エネミーではありませんが敵役です。
真澄を社会的に殺した張本人。オーヴァードを嫌っており、人間の権利を守るために奔走する政治家です。
彼の中心にあるのはオーヴァードへの『恐れ』です。
『非日常』を知るまでの彼は、権力と財力を有した圧倒的強者でした。
しかし、オーヴァードの存在を知ったとき、自分の「強さ」が今だけのものだと気付いたわけです。
だからオーヴァードを認めないし、同じように認められない人たちの先頭にたって、必死に活動できる政治家でした。

それは、陽くんのような心優しいオーヴァードが目の前で「一緒に考えていきましょう」と言ってくれても変わらない。
皇についてもあとで言いますが、彼も清純も、ベクトルは違えど主張は同じ「違う種族どうしは分かり合えない」というものです。
だから、実の娘である真澄もオーヴァードになった途端、恐れのほうが勝って簡単に捨ててしまえる。
ですが、その決断力と行動の速さは政治家としては上手くハマっていたようです。
彼が改心(?)する日はたぶんこないんでしょうね。

皇柊羽。今回のボスです。真澄の元婚約者で、透子の現婚約者でもあります。
PLさんからは中盤からずっと雨あられのように罵倒されていた名敵役。だいたいのトビウオはコイツが殺しました。
最近同情できる敵ばかり作ってしまっていたなと思ってたのでちゃんと嫌われてくれてよかったです。

彼は清純と同じ反オーヴァード派の政治家の息子として生まれました。
しかしオーヴァードそしてジャームに覚醒したため、『非日常』を憎む父親と対立することとなり殺害してしまいます。
それからはFHに入り、父の死体を操って政界でいろいろと悪さをしていました。
表向きは反オーヴァード派のままですので、UGNからも見つかりにくかったでしょう。

彼の境遇は真澄とほぼ同じです。親がオーヴァードを憎み、覚醒したことで居場所を失いました。
真澄と違ったのは、自分を疎んだ親に反発したことと、真澄にとっての透子のような存在がいなかったことです。
つまりは、人間とのロイスの有無が真澄との分かれ目でした。そしてその恨みはいつしか人間全体への憎悪へ変わります。

反面、皇はとても惚れっぽいキャラであり、憎悪の対象である人間を気に入ることも多々あります。
その場合は相手を殺して覚醒させてやろうという発想になるのですが、つまり彼のなかでは人間への憎悪よりも単純な人恋しさのほうが勝っているんです。
それはまだオーヴァードであった頃の彼が孤独だったからなのかもしれません。

ジャームになり果てていた彼が真澄に求めていたのはあくまでも【遺産】を操る能力そのものでした。
しかし無意識下では、同じような境遇の真澄なら自分の気持ちをわかってくれるんじゃないか?という期待もあったでしょう。
また、透子の婚約を受け入れたのは、真澄が皇のようにならなかった理由そのものが透子だからです。

ただ、この辺のことを語ってしまうとうっかり同情を誘ってしまいそうなので思い切ってばっさりカットしました。
またいずれ、どこかのifででも出会えるといいですね。


PC①長月 陽
今回の主人公です。デビューの「ノイズ」で真澄と戦って以来、真澄ともっとも因縁深いPCさんと言えます。
真澄卓を企画するにあたり、シナリオ執筆中はずっとこのPCさんが脳内でPC①の位置にいました。
なので、真澄卓は初期案の段階で陽くんのあてがきシナリオといっても過言ではありません。

厄介ごとが嫌いで、平凡を愛し、けれど芯が強く、心優しい少年(青年)というまっすぐなキャラクターが刺さります。
今回は200点の経験点ということで、PC②の琴葉ちゃんと一緒に、SPのお仕事に挑んでくれました。
何といっても珍しい敬語な陽くんが最高でしたね。この柔軟なところが陽くんの素敵なところのひとつですよ。
メルヒェン卓でも、メリーさんが「抱っこして」って言ったら恥ずかしがったりせずにひょいっと抱っこしてあげたり、意外と適応力あるんですよね。

真澄にとって、陽くんは自分の欲望を満たすためのキーのひとつであって、助けを求める相手ではありませんでした。
陽くんが困ったときに手を差し伸べることはあっても、その逆は想像していなかったというべきでしょうか。
なので、ギリギリになるまで助けの手を取ることをためらいます。
そこにぶち込まれた「笑わせんなよ、諏訪真澄」がね、もうたまらんですよ。
あの瞬間、真澄の中で陽くんは守るべき存在から、自分の理解を超えた、自分を救ってくれる存在になった気がします。

でもそれはあの決戦前夜の迷いがあったからですよね。
何度ログを読み返しても壁にもたれかかって途方に暮れてる陽くんのシーンでもだえ苦しんで白旗を上げてしまうGMです。
彼の背中を押してあげてくれた音羽くんのロールもほんとに素晴らしかった。
きっと、今後は真澄も対等な存在として陽くんと関わっていけると思います。


PC②黒峰 琴葉
今回のPC②です。
ドレスを着てくれる子が一人はいてくれると嬉しいな~。透子ちゃんと同じ年の子がいてくれたら楽しいだろうな~。
……と思い、焼き鳥さんに打診を掛けさせていただきました。メルヒェン卓第二回の主人公です。

可憐で女の子らしい日常での顔とは裏腹に、実は正義感にあふれた情に厚い人です。
イメージの一人にシンフォギアの響ちゃんがいるらしいのですが、なるほどなーーーってなります。イケメンなんです。
あと、NPCと仲良くなるのがとても上手。メルヒェンの温子や、今回では透子ですね。
もうね、琴葉ちゃんの手にかかるとみんなすぐ心開いて懐いてしまいます。琴葉マジック。しょうがないね。
敬語忘れちゃうところとかもめちゃくちゃかわいいです。陽くんと呼び捨てし合ってるところとかもね、すごく好き。

真澄にとってはまさに透子とおなじ、妹のような存在に感じられたと思います。
だからこそ、諦めずに陽くんと一緒に皇へ挑んでいった姿はまぶしく感じられたでしょう。
同時に、透子も琴葉ちゃんのように強い子だったかもしれないのに、自分が子ども扱いしすぎていたかも、と気づくファクターにもなったかもしれません。

真澄にとって透子は生きる意味で死ぬ理由にもなりえますから、透子の願いが変われば真澄の目的も変わります。
真澄は、透子にも琴葉ちゃんにもいつまでも小さい女の子でいてほしいと思っていたのかもしれないですね。
琴葉ちゃんの見せた強さは、そんな真澄のゆがみも綺麗に壊してくれたと思います。そしてそのイメージの破壊は、透子も望んでいたことです。
まさにヒロインの代弁者でした。真澄にとっての英雄が陽くんなら、透子にとっての英雄が琴葉ちゃんです。


PC③音羽 要
PC③。良太の協力者です。今回は二者択一で一緒にエネミーを演じてくれた音羽くんにお願いしました。
FHカルテットレイドでも一緒に戦いましたし、きっとファヴニールとは懇意にしてくれているのでしょう。
ファヴニールでは先輩しかいなかった真澄(※月くんが来たのは音羽くんと知り合ったあとです)にとっては、初めて自分を「先輩」と呼んでくれる人でした。

長女である真澄にとって、年下・後輩はだいたい守るべき対象となります。二者択一でも音羽くんをかばって先に逃がしました。
また音羽くんは真澄の「死にたい」という願いを特にとがめたりはしません。良太はめっちゃ嫌そうな顔をしますw
そんな音羽くんと一緒にする仕事は、きっと真澄にとっても心地いいものだったと思います。

しかし音羽くんの仕事(望み)は「花を咲かせること」で、真澄のことも花として扱ってくれることには戸惑いを持っていそうです。
真澄にとっては音羽くん風にいうと「枯れる」ことが目標であるのに、音羽くんはそれをとがめず、それでも花として接してくる。
そういう部分には、きっと不可解なものを感じています。

その不可解な点の答えは、決戦前夜の「死にたくないと思える明日」なんでしょうね。
不可解だった音羽くんの心のうちが明かされて、GMは泣きそうでした。きっと聞いたら真澄も泣く。
あとね、ラストバトルの合体宝具がかっこよすぎましたね。「光差す場所」を取ったもにゃさんの英断。
「何度でも咲くのが花のいいところです」も痺れました。どこからその名言湧いてくるの?

あとEDのようじょ化がほほえましかったですw。


PC④綾辻 律
音羽くんと一緒に良太に協力してくれる枠です。UGN側でも入れるようになっています。
真澄とは卓で一緒になったことはありませんでしたが、同じ性別不明組ということでちょくちょく交流がありました。
面倒見が良くて強くて優しいお姉さんで、子どもを大事にしてくれるイメージがあります。
真澄よりも年上なので、きっと律さんにとっては真澄も保護対象なのでしょう。

真澄にとっては数少ない自分より年上の相手なので、良太と同じように接していたかもしれません。
お酒一緒に飲みに行く回想シーンもよかったですね。きっと律さんにお店を教えてもらったり、珍しく妹キャラを満喫していたことでしょう。

真澄にとっての年上というのは、父親だったり良太だったり、自分の選択を精査して指示したり修正したりする存在でした。
良太は真澄の望みを否定はしていませんが、いざとなったら全力で阻止しに来るので、真澄にとっては悩みの種です。
一方、律さんは「お前が決めたならそれでいい」と、真澄の判断を肯定してくれました。それは真澄にとっては一つの驚きであり、喜びでもあったと思います。
もちろん、家族の事情を深く話していなかった時点で、事実をつぶさに語れば律さんも止めるだろうと真澄も思っていたかもしれませんが。
とにかく、律さんは真澄にとっては初めての同性で年上のたよれるお姉さんです。
律さんを通してなら、いつか真澄も、真澄を想う透子の気持ちを理解できるのではないでしょうか。


というわけで、長くなりましたが真澄卓の感想とPCさんについての所感でした。
ほんとうにこんな贅沢な卓に参加していただけて幸せの極みです。
また2回目3回目も楽しみにしています。ほんとうにありがとうございました!